ようこそ砂漠cafeへ
ようこそ砂漠cafeへ
ここは砂漠cafe
はじめまして。わたしの名前は静天凪(せいてん なぎ)といいます。
唐突ですが、あなたは旅人ですか?
社会が砂漠のように荒涼と広がっていて戸惑いを感じていますか?
人生が砂漠のように果てしなく、ほとんど草も花も生えていないように見えますか?
旅人にはせめて一時でも憩う事ができる場が必要だと思っていますか?
そう思いながら人生に自由を求めてこの現代社会という砂漠をここまで歩いてきた旅人よ、
さあ 疲れや不満や怒りを癒す珈琲をどうぞ。
唐突に始まる動物たち(動物にシフトチェンジする新種の人間たちや、妖精、幽霊、バケモノ、地霊、悪魔、天使、本物の動物、植物たちatc)との会話というポリフェノールたっぷりの珈琲を。
あるいはこのブログそのものに含まれているアルコールを。
かつてインディアンとよばれたネイティブのひとびとは
自らを象徴する動物を崇拝し、その動物の根源につながる生き方に自由を見出していました。
自由! 現代社会にあってこれほどまでに我々を刺激する言葉がありましょうか。
ああ 太陽が沈もうとしています。東の方から一羽の鴉が飛んできました。
東の方角にはビルや建物に明かりがつきはじめたメトロポリスが広がっています。
ここは西に果てしなく広がる砂漠とのボーダーライン。
鴉が降り立ちました。こちらに向かって歩いてきます。近づくにつれて人間の姿にシフトチェンジしています。
私「いらっしゃい」
鴉「おひさ。いつもの珈琲を。今日は疲れてるから砂糖とミルクも」
私「ずいぶんお疲れのようだね。まだ羽根がついたままだよ」
鴉「ふん。ここじゃあカラスであろうが人間であろうが関係ないんじゃなかった?」
私「確かに。で、ジャズでよかったよね。デュークエリントン?」
鴉「いいのかい?あの猫はまだ来てない?」
私「大丈夫だ。でも彼女は突然現れる」
鴉「突然現れてレゲエを聴きたがる」
私「いいじゃない。本物のレゲエなら」
鴉「ボブなら歓迎だ」
私「陽が落ちてきたな。鳥になるってどんな気分だい?」
鴉「鳥じゃない。ワタリガラスだ。そりゃあ最高に気持ちいいさ。今日の空は本当に気持ちよかった」
私「メトロポリスからは結構距離があるだろう?」
鴉「あの街での事など今は思い出したくないね。くだらん。」
私「ワタリガラスって旅をするんだろ?街中でよく見るのより大きいな」
鴉「そうさ。海を渡るんだ。そのために羽根もでかくできてる。」
私「海か。海って言ったってこの向こうは砂漠だぜ」
鴉「この砂漠のむこうには更に果てしない海が広がっている。そんな事君は知ってるだろ」
私「知ってるが、遠い」
鴉「もともと君は海から来たんだろ?」
私「まあね。」
鴉「いいよな。海は。このだだっ広い砂漠も、あの街にくらべりゃとてつもなく美しいがね」
私「いつ旅を?」
鴉「知ってるくせに。 もう始まってるよ」
猫「ブランデーをください」
鴉「相変わらず心臓に悪い登場のしかただな」
猫「だって幽霊だもの」
私「彼女は好きな時に現れ、好きな時に消える。 いつもの?」
猫「はい。ヘネシーV.Sで。」
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鴉「いつから隣に?」
猫「あなたが砂漠はうつくしいって言った時から。この曲ジャズだわね。30年代?古い曲だわ。」
鴉「時代なんて関係ない。いいものはいい」
猫「そうね。なにかとても色んな色彩の詰まった、レトロなビジョンが見えるわ」
鴉「時に危険な?ボブマーレイもそんな雰囲気あるんじゃないかな」
猫「ボブ。。。危険すぎるほど危険だけど、わたしは好きよ。ああやっぱりブランデーはいい香り!」
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鴉「君の香りもいい香り」
私「消えちゃったよ」
鴉「早ええな」
私「幽霊を口説いちゃいけないな。しかも臭いセリフで」
鴉「ダメか?怒らせたかな」
私「大丈夫だ。また来るさ」
鴉「ところでヘネシーは?」
私「持ってった」
鴉「ほう。やるねえ。だけどこのままジャズが聴ける」
私「いい曲だ」
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